協議会が監修した『正しく知って正しく使う「くすり」の大事典』(くもん出版:2020年10月発刊)が日本薬剤師会雑誌(2021年3月号vol.73)の書評コーナーで紹介されました。
執筆してくださったのは、公益社団法人日本薬剤師会常務理事の富永 孝治氏です。

本書は、中学生・高校生向けに身近な薬の正しい使用法、副作用、医師・薬剤師に症状を伝える際の注意点等、薬に関する様々な事柄をたくさんの図や写真を用いてわかりやすい言葉で解説した事典となっています。

医薬品の適正使用推進のため、中学生・高校生だけでなく、中高生を指導する学校薬剤師の先生方・保健体育の先生方にご活用いただければ幸いです。

くすりの適正使用協議会「正しく知って正しく使う「くすり」の大事典」書評
 学校薬剤師が担う健康教育の中で、「くすり教育」を薬剤師がサポートしたという事例は多くなく、医薬品の適正使用に関わる授業も十分に行われていない。そこで、私は学校薬剤師として担当校の保健体育の教諭が行うくすり教育の授業に授業案作りから加わることとした。薬剤師が参加した授業後の生徒の感想では「専門家から話を聞くことが出来て良かった」「こんな授業をもっとやって欲しい」等を聞くことができたが、一方で教える教師側の知識不足や教科書の表現の難解さが児童生徒らの理解不足につながっているというような印象を持った。
 本書を読んでみると、健康な生活を送るために「くすり」がどのように役立っているか、更には薬の作用や副作用、身近な薬のことなどの全てのことについて年齢に関わらず分かり易く述べてある。又、くすりの大事典の名の通り、身近な一般用医薬品の乱用や薬物乱用に至るまで解説されている。この本は、児童生徒らの薬に関する疑問に分かり易く答えるには有り難い書籍である。これからくすり教育や薬物乱用防止教育に関わる学校関係者は本書を傍に置き、児童生徒らに医薬品について分かり易く教える場面に備えたい。
 我々薬剤師は、薬局や病院で自分の判断で勝手に薬の使用を止めたために十分な効果を得ることができなかったり、逆に勝手に薬を使ったために副作用で苦しんだりする大人たちを知っている。
 セルフメディケーションが推進され、医薬品販売規制が緩和される中で、国民は自らが医薬品に対し正しい知識を得ることが求められている。医薬品リテラシーの向上は、自らの健康を守るために重要な課題である。
 学校薬剤師には、児童生徒らがこれからの人生の中で医薬品を正しく使うことで健康で幸福な生活を送ることを願って、薬の専門家として本書の有効な活用を期待したい。

日本薬剤師会 常務理事 富永 孝治

 

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