介護士
山岸 大輔氏

在宅の現場にいると、利用者様の薬の管理方法は実に様々であることに気づかされます。

処方された薬袋へそのまま入れている方、一包化されていない場合は服用場面に応じてホッチキスやセロハンテープで止められていたり、あらかじめご自身で決められた記号(朝食は〇等)を袋へ記載されていたりする場面などに遭遇したことが有ります。

今回のようにシートをあらかじめ切り刻まれている方や、服用ごとに切っている方もいらっしゃいました。
総じてその方が決められた服用時間・量をきちんと守れるような工夫されています。

介護職は服薬確認方法として、服薬後のシートや薬袋確認を行います。
利用者様に応じその方法はシンプルなものから、きめ細かく行われることもありますよね。

普段の確認方法で行った際に「あるはずのシートがない」または何か不自然なことがあれば、誤飲を含め疑い、利用者様への確認と薬剤師の方へご相談ください。

現在シートを切り保管されているご利用様は複数おられます。
その現場に遭遇する一番身近な専門職は私たち介護職です。
もしその場面に気づきましたら、利用者様へお声掛けを行い、一包化など違う方法でのご提案をして頂ければと思います。

介護職の強みを活かすためにも、常に気づきのアンテナを張りめぐらしていきましょう。

 
 

薬剤師
玉井 典子氏

薬の包装シート(PTP包装シート)を間違って飲んでしまうという事故は実は地味に起きています。

この事故は、認知症などでシートから薬を取り出すことが理解できなくて起きるということはまれです。

それよりも、シートを切り刻んでいた錠剤の一部を、シートから取り出してなかった、あるいは取り出したシートの殻が残っているのに気が付かなかった、という「うっかり」で飲んでしまうことが大半です。

切り刻んだ薬の包装シートの角は非常に鋭利なので、万一飲んでしまうと口腔内や、のどや消化管の粘膜を傷つけてしまいます。

口腔内に残っていたらすぐに取り出しますが、もし飲みこんでしまったら、内視鏡等で取り除く必要があるので直ちに医療機関の受診が必要です。
誤飲の予防には、できるだけシートを切り刻んだ状態での保存を避けることが重要です。

また、そのような状態での服用するときは、シートに十分注意して口に入れているか見守っていきましょう。

服用回数などを間違えないために切り刻んで保存しているのなら、服用時点ごとの一包化の方が安全で有効です。
薬剤師に相談してみましょう

 

監修:株式会社 友愛メディカル 常務取締役
薬剤師 玉井 典子
生活介護サービス株式会社 代表取締役
介護士 山岸 大輔

 

 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事