インフルエンザの患者数が、1医療機関あたり警報レベルの30人を超えた県もあり、全国で流行が本格化しています。
厚生労働省はインフルエンザに関する注意喚起を毎年行っていますが、初めてリーフレットが作成されました。
リーフレットの注意喚起を見て、改めて注意が必要だと思った記載があります。
インフルエンザの患者さんでは、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず、異常行動に関連すると考えられる転落死等が報告されています。
抗インフルエンザウイルス薬については、「服用すると異常行動が起こる」と言われてきました。
「インフルエンザの薬を飲まなければ大丈夫!」と思っている人も実は多いのではないでしょうか。
しかし、実際は抗インフルエンザウイルス薬を飲んでいなくても、インフルエンザにかかった時は異常行動が起こる可能性があります。
厚生労働省は毎年同じ注意喚起をしていたようなのですが、やはり分かりやすいリーフレットにするって大事ですね。
「インフルエンザの薬を飲んでいないから大丈夫」などと思わないで、
インフルエンザにかかった時点、または「インフルエンザかな?」と思った時点で、
患者さん、そのご家族や周囲の方は異常行動に注意するようにしてください。
・興奮して窓を開けてベランダから飛び降りようとする
・人に襲われる感覚を覚え、外に走り出す
・突然笑い出し、階段を駆け上がろうとする
・変なことを言いだし、泣きながら部屋の中を歩き回る など
予防にはワクチン接種や外出後の手洗い、十分な水分補給とマスク着用などが有効ですが、それでもかかってしまった場合は以下のことに気をつけてください。
家族・周囲の方は対策を!
異常行動は、
就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多く(もちろん女性にも注意が必要)、
また発熱から2日以内の発現が多いことが知られています。
就寝中を含めて、特に子どもが容易に住居外へ飛び出さないために、対策をしてください。
- 玄関や全ての部屋の窓を確実に施錠する(内鍵、チェーンロック、補助鍵がある場合は、その活用を含む)
- 窓に格子のある部屋がある場合は、その部屋で寝かせる
- ベランダに面していない部屋で寝かせる
- 一戸建てにお住まいの場合は、できる限り1階で寝かせる
インフルエンザにかかったら異常行動に気を付けてという注意喚起。
家族・周囲の方は対策を徹底し、事故を防ぎましょう。