くすり教育現場レポートWEB編

これまでRAD-AR News本誌で掲載していた“くすり教育現場レポート”ですが、WEB版として初となる今回は、昨年、京都教育大学附属桃山中学校の教育研究発表会で薬の授業を行った、保健体育科教員の安西悠喜先生(現 京都市立大淀中学校勤務)にお話を伺いました。
授業のテーマは“高齢者にやさしい薬のパッケージデザイン“。テーマ選択の背景から授業の内容まで、詳しく教えて頂きました。今回はその第2回をお届けします。
第1回はこちら
安西悠喜(あんざいゆうき)
2008年4月より保健体育科教員として京都市内の中学校に赴任。昨年度は京都教育大学附属中学校に1年間勤務。2018年4月より市立大淀中学校に赴任。部活ではバレーボールを指導。

協議会
「これから社会を支える立場として知っておくべきこと」として授業されたのですね。実際にどんな授業を行ったのか教えてください。

安西先生
 基本的には教科書の見開きを1時間で授業します。薬のテーマについても見開き1ページの内容なので、当初1時間で組んでいたものの時間が足りず、最終的には2時間の授業となりました。
 1時間目は基本的な知識をインプットする時間として、協議会のPPTを組み合わせて解説し、穴埋めなどのワークシートに記入させ、次回を予告して終了しました。
 2時間目は、1時間目に得た知識を利用して、高齢者にやさしいパッケージをデザインし発表する時間としました。薬の説明書を見て、まずは必要な情報を抽出させます。それをもとに、生徒に製薬会社の社員として、薬の箱を手に取った高齢者が使い方などを正しく把握し、安心して購入できるようなデザインとはどんなものかを考えさせ、実際に箱のテンプレートを渡して記入させました。

パワーポイントや実験での説明

知識を生かして,パッケージデザインを考える

協議会
どんな発表があったのでしょうか?

安西先生
例えば、効能や用法・用量、使用期限などの必要な情報が漏れなく、正しく記載されただけでなく、用法・用量で「成人」部分の表記を大きくし、水の入ったコップのイラストを入れるなど、高齢者が一目で飲み方を理解できるよう工夫された発表がありました。この発表ではさらに、困った時に相談できる連絡先の記載もありました。

高齢者に向けて,どのように伝えるかを考えデザイン

飲み方などを絵で示すなどの工夫が…

協議会
出来上がった箱のテンプレートはその後組み立てたのですか?

安西先生
もちろんです。生徒は楽しそうでしたよ。喜んで組み立てていました。

完成したパッケージ

協議会
最後になりますが、養護教諭や学校薬剤師の先生方との連携状況について教えてください。

安西先生
養護教諭と学校薬剤師の先生同士の接点はありますが、保健体育教員としては、プール検査の時に学校薬剤師さんをお見かけしても、授業中で話すことが難しい状況です。養護教諭の先生には状況を確認することがありますが、保健室を空けることができないので、タイミングを合わせて一緒に授業するには準備が必要ですね。

協議会
どうもありがとうございました!

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