くすり教育現場レポートWEB編

これまでRAD-AR News本誌で掲載していた“くすり教育現場レポート”ですが、WEB版として初となる今回は、昨年、京都教育大学附属桃山中学校の教育研究発表会で薬の授業を行った、保健体育科教員の安西悠喜先生(現 京都市立大淀中学校勤務)にお話を伺いました。
授業のテーマは“高齢者にやさしい薬のパッケージデザイン“。テーマ選択の背景から授業の内容まで、詳しく教えて頂きました。2回に分けてお届けします。
第2回はこちら
安西悠喜(あんざいゆうき)
2008年4月より保健体育科教員として京都市内の中学校に赴任。昨年度は京都教育大学附属中学校に1年間勤務。2018年4月より市立大淀中学校に赴任。部活ではバレーボールを指導。

協議会
京都市では、若手の先生に対する研修があると伺いました。

安西先生
あります。京都市では、5年目まではどの教科においても研修の実施が義務となっています。例えば採用2~3年目の教員でチームを組み、研究授業を行うとともに相互に見学します。この5年間は教育委員会の指導主事に相談したり、指導やアドバイスがいつでも受けられますし、同じチーム同士や先輩からも、学習指導案や使用したPPTの共有が行われています。

協議会
そもそも保健体育の先生にとって、“薬”というテーマはとっつきにくいのでしょうか?

安西先生
確かに5年目までの研究授業のテーマとしては、“体育”を選ぶ人が多いのですが、自分のチームでは、当時の教育委員会の指導主事の先生からアドバイスがあり、チームの1~2人が“保健”を取り上げました。“保健”を選ぶ場合は、薬をテーマに選ぶ事もあります。
私は先輩から薬の実験を見せてもらったことがありますし、8年前の協議会の出前研修を受け、その際にスライド等が入っているCD-ROMをもらっていたので、薬の授業にとっつきにくい印象はありませんでした。

協議会
8年前の出前研修に参加くださったのですね!ありがとうございます。それでは今回、附属中で薬の授業を取り上げた直接のきっかけは何だったのでしょうか。

安西先生
附属中でちょうど薬を取り扱う3年生を受け持っていたこともありますが、新学習指導要領では、知識を与え続けるのではなく、学んだことを「表現」し「実生活に活かせる」ことが謳われています。ならば薬をテーマにしようと考えました。

協議会
中学生の中には薬を使う機会があまりないと答える子も多い思いますが、生徒の関心はどうでしたか?

安西先生
現在は生活上必要ではないが、例えば寝て治す=自然治癒力に繋げた指導や、自分でなくても、周囲のお年寄りや自分のおじいちゃん・おばあちゃん、将来自分にパートナーや子どもができた時など身近な人に薬の使い方を教えたり使う立場になります。。今後、高齢化社会を支える存在です。「大切な人を守るために、知っておくべきこと」という点で生徒の動機につなげられています。

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