くすりの適正使用協議会は、医療・医薬品に関する一般生活者の意識がどのように変化しているかを把握するため、5年毎に定点調査を実施し、今回1,500名のアンケートから以下の結果がわかりました。
◇一般市民の医薬品および医療に関する意識調査 概要はこちら◇
【調査結果のポイント】
◆処方薬についての説明状況
●処方薬について「充分に説明を受けた」が47%と増加。
 (1999年=28%、2005年=44%)
●説明を行った職種は、「薬剤師から」が83%と増加し医薬分業が推進。(1999年=57%、2005年=69%)。
●処方薬の説明内容で役立つ情報は、くすりの作用(効き目)65%、使用方法35%、副作用31%。(新設問)
◆処方薬の説明方法(新設問)
●医療関係者からの「くすり」の説明方法は、印刷物を利用しての説明が約8割を占め、口頭のみは2割に留まった。
◆くすりの説明用紙の必要性(新設問)
●患者さん・家族は、くすりの説明が書かれた印刷物について、71%が必要とし、「家に帰ってから確認できる詳しい内容のもの」を希望している(67%)。
◆お薬手帳の利用状況(新設問)
●「お薬手帳」を利用しているのは、わずか3割。
●50歳以下の利用は20%以下、60歳以上でも30%台。
◆くすりの情報入手先
●「医師」から 41%、「保険薬局の薬剤師」から 39%、「インターネット」 35%。
●インターネットで情報を入手するサイトは、「医薬品情報の専門サイト」からが78%、「製薬会社のHP」が40%。(新設問)
◆学校での「医薬品教育」に対するニーズ(新設問)
●平成24年度から中学校で「医薬品教育」の授業が義務となることを「知っていた」は、わずか4%であった。
●授業で必要と思うことは「効果と副作用の兼ね合いを理解して用いること」、「使用説明書を読み理解し、指示通り使用すること」、「使用中、いつもと違う症状が出ないか注意・観察すること」がそれぞれ5割以上を占め、中学校の教育カリキュラムにおいて“医薬品の適正使用の基礎”を早期教育する意義は高い。
 患者さん・一般生活者を対象にした本調査は、医療、医薬品をめぐる情勢が大きく変化するとともに、ITの普及により情報過多になっている現在、人々の意識がどのように変化しているのかを知るため、5年毎に「くすりの適正使用協議会」が実施しているものです。
 本調査結果から、この10年間で「医薬分業」は大きく進み、処方薬の説明は薬剤師から聞いている人、患者さん自身も薬剤師から説明を聞きたいと思っている人がアップしたことが明らかになりました。
さらに、処方薬の説明を受ける時、家に帰ってから確認できる詳しい紙資料の提供希望が多く、当協議会の“くすりのしおり”は、まさに患者さんの望んでいる医薬品情報シートといえます。
“くすりのしおり”では、疾患別に「病気・治療・くすり」のトータル情報を提供している「コンコーダンス指向くすりのしおり」*も展開しており、患者さんが自身の病気について理解し、医療関係者との間で情報を共有し、十分に話し合った上で患者さん自身の意思が反映されるような治療方法、服用する医薬品を決定できるようサポートしています。
また、当協議会では、中学校学習指導要領に「医薬品に関する教育」が盛り込まれたことで、“くすり教育”の出前研修や教材貸出し等で、教育指導者に対するサポートも行っております。「基本的な医薬品情報は若年者の時から身につけておく必要がある」という考えは、今回のアンケート結果からも明らかになっており、将来的に子供たちが“くすりを正しく使用すること”を早い時期から学ぶことによって、自分の体と健康管理に関心を持ち、ヘルス・リテラシーが向上されることを目指しています。
 当協議会では、今後も「くすりは正しく飲んでこそくすりです」をテーマに、医薬品適正使用に関する情報を提供し、社会に貢献していきたいと考えております。
*現在、「高血圧編」、「糖尿病編」、「小児喘息編」を公開
【概要】
調査名:薬に関するアンケート
調査方法:WEB調査
調査対象:株式会社ボーダーズが保有する調査パネル(72万人)中、20-69歳の全国成人男女(8,344万人の年齢構成に合わせた層化抽出)
調査期間:平成22年7月30日(金)~8月2日(月)
配信数:10,000
回収数:1,500 ※性年代別人口構成に従う
調査実査機関:株式会社エスミ
【参考】
・2005年度実施調査
配布数/2,000
回収数/1,607
調査方法/FAXによる配布、回収
・1999年度実施調査
配布数/2,120
回収数/1,745
調査方法/FAXによる配布、回収
 ※但し、2010年度は調査方法をFAX調査からWEB調査へ変更しているため、参考比較とする
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