くすりのしおり

注射剤
2016年11月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
アービタックス注射液100mg
 主成分:
セツキシマブ(遺伝子組換え)(Cetuximab(genetical recombination))
 剤形:
注射剤
 シート記載:

この薬の作用と効果について

がん細胞の増殖に関連する因子(EGFR:上皮細胞増殖因子受容体)を阻害することにより、がん細胞の増殖や分化を抑えます。
通常、EGFR陽性の大腸がん(結腸がん・直腸がん)や、頭頸部がんの治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用してかゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。以前に薬を注射して、急に呼吸が困難になる、蕁麻疹、血圧低下、意識消失などインフュージョン・リアクション(薬剤注入に伴う反応)が出たことがある。心臓が悪い(心不全、不整脈など)、または過去に心臓の病気で治療を受けたことがある。間質性の肺の病気になったことがある。
    牛肉・豚肉に対するアレルギー歴、またはマダニに咬まれたことがある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、成人は週に1回、静脈内に点滴します。
  • 具体的な使用については医師にお尋ねください。
  • この薬を点滴する前に、インフュージョン・リアクション(薬剤注入に伴う反応)を予防するための薬(抗ヒスタミン剤など)を使用します。

生活上の注意

  • 注射の後、皮膚症状の発現や悪化を防ぐために、皮膚の清潔を心がけ、十分に保湿しましょう。
  • 入浴、シャワーのときにはぬるめのお湯を使い、長時間の入浴、シャワーは避けましょう。入浴、シャワー後はできるだけ「早め」に、「十分」に保湿してください。また、体を洗う時は低刺激のものを使用し、皮膚を強くこすらないよう優しく洗ってください。
  • 身につけるものは締め付けず、ゆったりとした衣類や靴を選ぶ、外出する時は十分な紫外線対策をするなど、皮膚への刺激をなるべく避けるようにしてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、ざ瘡、皮膚乾燥、発疹、下痢、そう痒症、食欲不振、吐き気、疲労、粘膜の炎症、ざ瘡様皮膚炎、爪囲炎、口内炎などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 急に呼吸が困難になる、蕁麻疹、血圧低下、意識消失などのアナフィラキシー症状[インフュージョン・リアクション(薬剤注入に伴う反応)]
  • にきびのような発疹、皮膚の乾燥・炎症など[重度の皮膚症状]
  • 咳が出る、息切れする、熱がある、倦怠感(だるさ)がある[間質性肺疾患]
  • 胸が痛い、胸が苦しい(狭心症、心筋梗塞などの症状)[心不全]
  • 腹痛、激しい下痢、脱水[重度の下痢]
  • 息苦しい、胸が苦しい、ふくらはぎを押すと痛む[血栓塞栓症]
  • 肺炎、敗血症などの症状[感染症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • この薬は、製造工程においてウシ由来成分を使用しています。現在までにこの薬の注射により伝達性海綿状脳症(TSE)が伝播したとの報告はありませんが、このリスクを完全に否定することはできません。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。

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